子どもが生まれてからというもの、月日の流れが驚くほど速く感じる。
まだ歩けなかった頃の写真を見返すと、つい昨日のようにも思えるのに、
気づけば靴のサイズも、言葉の数も、できることもどんどん増えている。
その成長のスピードと比例するように増えていくのが、生活の支出だ。
洋服、食べる量、習い事、保育園、医療、生活用品……。
「子ども一人育てるのって、想像以上にお金がかかるんだな」と、
親になって初めて実感した。
けれど、ただ“かかる”という感覚だけではなく、
お金と向き合うことで見えてくることもある。
今日はそんな、暮らしの中のささいな気づきをまとめてみたい。
■ 子どもの「これ、できたよ!」がくれた視点の変化
ある日、子どもが洗濯物をたたむのを手伝ってくれた。
ぐしゃっと丸まったタオルを「はい、できた!」と差し出してくれたとき、
正直、やり直したい気持ちが少しだけあったけれど(笑)、
その気持ちより先に「手伝ってくれた」という事実が胸にくる。
そして、ふと思った。
“時間が足りない” と感じる背景には、
周りがどうこうではなく、
自分が“こうあるべき”と思い込んでいる姿があるのかもしれない。
全部を自分でやろうとするから、
「時間がない」「忙しい」「家事が追いつかない」という感情が生まれる。
もしそれを、完璧ではなくても“分け合えるもの”としてとらえると、
心の余白ができる。
それはお金の使い方にも似ている。
■ お金も家事も、“余白を作るために使う”という考え方
最近、家計簿アプリを見返しながら気づいたことがある。
「節約しなきゃ」と思って削っていた部分よりも、
“ここに使ったお金は、自分に余裕を作ってくれたな”
と思える支出のほうが満足度が高いということだ。
たとえば、夜にどうしても余裕がない日は、
お惣菜を一品だけ買い足すことがある。
それだけで心の負担が軽くなる。
あるいは、子どもと本屋に寄って絵本を一冊選ぶこと。
これも、金額以上に心が満たされる時間になる。
お金は減っているはずなのに、
“自分の機嫌がよくなる使い方”をすると、
暮らしがふわっと軽くなる。
お金の価値は、数字だけじゃ測れない。
時間や気持ちの余白と結びついてはじめて意味を持つ。
そんな当たり前のことに、最近やっと気づいた。
■ 子どもが教えてくれた「欲しいものの理由」
先日、子どもが欲しいと言ったおもちゃを一緒に見に行ったときのこと。
「これ欲しいの?」と聞くと、
「これね、○○ちゃんと一緒に遊べると思って…」とぽつり。
単に“物が欲しい”のではなく、
その先の体験や気持ちを求めていることを知った。
そこで思った。
大人も、本当は同じなのかもしれない。
最新家電が欲しいと思うときも、
おしゃれな食器が欲しいと思うときも、
“心地よく暮らしたい”という気持ちが背景にある。
ものを買う判断は、金額よりも“気持ちの動き”で選んでいるのだ。
だからこそ、
**“何に使うか” より “どういう気持ちで使うか”**のほうが大切なのだと、
子どもの一言で気づかされた。
■ 「買う・買わない」の前に、“本音で選ぶ”余白をつくる
以前の私は、家計簿の数字ばかり追っていた時期がある。
節約をしよう、手を抜かずに頑張ろう、と気を張るほど、
心がぎゅっと締めつけられていくようだった。
でも最近は、数字だけで判断しない。
- これは生活の質を落とさないために必要かな?
- これは気持ちが軽くなる出費かな?
- これは負担を増やしてしまう買い物かな?
そんなふうに“自分にとっての基準”で考えるようにした。
すると不思議なことに、
買いすぎることも浪費も自然と減っていった。
■ 子育ては“お金との向き合い方”も育ててくれる
子どもが生まれてからの生活は、
時間もお金も気持ちも、すべてが大きく変わった。
「もう無理!」と思う日もあるけれど、
そのたびに小さな気づきを与えてくれるのも、子どもだ。
- 家事は分け合えると気づく
- お金は余白を作るために使える
- 欲しいものの背景には “気持ち” がある
- 本音で選ぶと生活が軽くなる
どれも特別な出来事ではないのに、
日常の中にこそ、暮らしのヒントが詰まっている。
そして、その積み重ねが
「こういう暮らしがしたい」という自分の価値観につながっていく。
■ これからも、小さな気づきを拾い続けたい
子育ては予想外の連続だけれど、
その分、心が動く瞬間も多い。
“あ、今ちょっと嬉しいな”
“こういう使い方なら無理がないな”
“これは節約するより買ってよかったな”
そんな心の声を大事にしながら、
これからも暮らしのペースを整えていきたい。
お金も時間も気持ちも、
全部を完璧にはできないけれど、
その中に小さな余白さえあれば、
毎日はきっとやさしく流れていく。
その気づきを忘れないために、
これからも日々をていねいに記録していこうと思う。


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