平日の朝は、どうしても時間に追われがちだ。
起きて、ごはんを食べて、準備をして、送り出して。
気づけば一日が始まっていて、あっという間に夜になる。
だから週末くらいは、できるだけ「決めすぎない」ようにしている。
何時にどこへ行って、何分滞在して、次はここで…という予定表を作らず、その日の流れに身を任せる。
今回の週末も、そんなスタートだった。
朝はゆっくり、そこからすでに特別
土曜日の朝。
目覚ましをかけずに起きるだけで、もうそれだけで少し贅沢な気分になる。
子どもはいつもより少し遅く起きてきて、まだ眠そうな顔で「今日はどこ行くん?」と聞いてきた。
「うーん、まだ決めてない」
そう答えると、不思議とがっかりする様子はなくて、
「じゃあ、公園?」
「アイス食べたい」
「自転車のりたい」
と、思いついたことを次々に話し始める。
この“行き先会議”の時間が、実はすごく好きだ。
大人の効率とか都合とは別のところで、純粋な「やりたい」が飛び交う。
近所の公園でも、ちゃんと非日常
結局この日は、車で遠くへ行くのではなく、少し大きめの公園へ行くことにした。
特別な場所じゃない。
何度も来たことがあるし、遊具も目新しいものはない。
でも、週末の公園は平日と空気が違う。
お父さんお母さんが多くて、子どもたちの笑い声があちこちから聞こえる。
レジャーシートを広げてお弁当を食べている家族を見ると、それだけで「休日だなあ」と感じる。
子どもは到着するなり、一直線に遊具へ。
滑り台を何度も何度も滑り、途中で知らない子と一緒に遊び始める。
大人同士は会釈だけなのに、子ども同士は一瞬で仲良くなるのが面白い。
「見て!」が何度も聞こえる時間
ベンチに座って見ていると、
「見て!」「今のすごかったやろ!」
と、何度も声が飛んでくる。
正直、全部がすごいわけじゃない。
同じことを何回もやっているようにも見える。
でも、その一回一回が本人にとっては新鮮で、達成感がある。
ちゃんと目を向けて、
「ほんまや、上手になってるな」
と返すだけで、表情がパッと明るくなる。
忙しい平日だと、この「ちゃんと見る」がなかなかできない。
だからこそ、週末のお出かけは場所よりも“余白”が大事なんだと思う。
帰り道の寄り道が、いちばんの思い出になる
たくさん遊んだ帰り道。
「喉かわいた」「なんか食べたい」という声に負けて、コンビニに寄った。
特別なごはんじゃない。
小さなアイスとジュースを一本ずつ。
それだけなのに、車に戻ってからがやたら楽しそうだ。
「公園で一番楽しかったのどれ?」
「〇〇くんと競争したやつ」
「また来たいな」
そんな会話を聞きながら運転していると、
今日一日の“正解”をもらった気がする。
遠くへ行かなくても、
お金をかけなくても、
子どもにとっては「一緒に過ごした時間」そのものが思い出になる。
お出かけは、子どものためだけじゃない
家に帰って、少し静かになった部屋でふと思う。
実はこの週末、いちばんリフレッシュしていたのは大人のほうかもしれない。
スマホを見る時間が減って、
仕事のことを考える時間も減って、
目の前の小さな出来事に集中できた。
「何もしない贅沢」とはよく言うけれど、
子どもと過ごす週末は、まさにそれだ。
完璧じゃなくていい。
予定通りじゃなくていい。
ただ一緒に笑って、同じ時間を過ごす。
そんな週末のお出かけを、これからも大事にしていきたい。


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